酒とペン
「酒とペン」 現実を忘れたいとき人は酒を飲む。酒は、飲みすぎればトイレで目覚め自己嫌悪に陥り、適度に飲めば、心の安定を量れる。私は酒をたしなまない。 私は酒の変わりに文字を書く。 私にとって文章とは、没頭しすぎると自己嫌悪に陥るものであり、適度にあれば心の安定が図れるものだ。だから、俗にいう酒と同じなのだ。一日の大半を書くことに費やしたときには「ああ、また無駄なことを何時間もしてしまった」と後悔するのだ。 創作は残るものがあるから酒より有益ではないかと考えることもできるが、私の人生をそこにかけあわせると「無駄なもの」に思えることがあるのだ。 私は小説家をこころざし、出版社へ投稿していたことがあ…
2022/04/25 10:56